夜、どこかの広い駐車場で車からおりた。
僕は、いとこのおばちゃんに抱っこされている。なんだか慌ただしい。
母親も、父親もいない。
一歳半離れた妹がいるのですが、妹が生まれたときの記憶なんじゃないかなと思ってます。
両親に聞けば本当なのか分かるだろうが、聞いてない。特に聞くつもりもない。
広いと感じた駐車場も大して広くないんだろうな。
子供ころの記憶はいい加減で、夢の記憶がいつしか現実と混ざってしまって、本当のことのように記憶してしまうことがある。
この記憶も夢かもしれない。
幼馴染の友達の家の前の空き地に、ウルトラマンが現われた。
すごく、大きかったし、嬉しかった。
その、友達の父親がウルトラマンセブンの俳優さんによく似ていた。
3歳から5歳くらいまで、絶対に友達のお父さんがウルトラマンだと信じていた。
いつしか、それは夢だったのでは?
と思うようになった。